1993年佐賀工業技術センターと共同開発した全国で初めての発酵による純玉ねぎ酢です。
玉ねぎの酢漬けではなく、酒精発酵させ、さらに酢酸発酵させる方法を試行錯誤し、全国で初めての商品化へと繋げました。

【4.5個の玉葱が濃縮】

昔ながらの静置発酵法により一滴の水も加えず酢発酵しております。
一回の仕込みでは900〜1000Kg以上を使用し、一瓶当たり4.5個分の玉葱が濃縮されています。
たまねぎの成分(硫化アリル・アリシン)と酢の相乗効果により、生活習慣病や老人病などの回復に期待がもてる商品です。

【約2倍のアミノ酸含有】

熟成たまねぎ酢は一般酢の約5倍のアルギニンを含有しております。
アルギニンは筋肉の増強や修復に必要な成長ホルモンの分泌を促す大切なアミノ酸です。加齢、ストレス、運動不足、喫煙などによりアルギニンが不足すると言われています。

伝統製法によりアミノ酸生成量が通常の酢より約2倍と多量に含有します。硫化アリルやアミノ酸は消化液の分泌を促し、食欲増進に効果が期待できます。また肉類などの生臭さを消したり、鼻にツンとする酢酸臭が少ない特長もございます。

【アミノ酸含有生成量分析】

■アスパラギン酸0.07mg　
■スレオニン28.9mg　
■セリン2.69mg　
■グルタミン酸21mg　
■グリシン 8.66mg　
■アラニン 31.2mg　
■バリン4.53mg　
■メチオニン1.48mg　
■イソノイシン2.55mg　
■ロイシン 7.56mg　
■チロシン 3.91mg　
■フェニルアラニン3.86mg　
■ヒスチジン2.43mg　
■リジン13.7mg　
■アルギニン73.3mg
■全量205.84mg含有
(日本分析センター)

【発酵90日/熟成90日】

右近酢では創業より培った静置発酵法(せいちはっこうほう)にて発酵90日・熟成90日の長期間を要する酢造りです。

静置発酵法は昔ながらの製法で、保蔵の酢酸菌(さくさんきん)がアルコールを酸化しお酢へと造り変えます。その際に発酵タンク内では自然の対流が発生し、原料をゆっくり溶かしながらアミノ酸・クエン酸・有機酸を生成します。

蔵人たちは発酵を促進すお手伝いを365日、欠かさず管理しております。
また近年は速醸法(そくじょうほう)と言う効率的な方法がございますが、昔ながらの静置発酵法にて美味しいお酢を皆様へ提供しております。

【お酢の美味しさを残します】

右近酢では昔ながらの製法にて酢造りに励んでおります。

その為、時間の経過と共に若干の濁りや酢酸菌の沈殿などが発生する場合もございますが、極力、お酢の美味しさを残す製法で造っております。特に機械ではなく手作業にて瓶(びん)詰めを実施し、詰める温度を手肌にて敏感に感じながら、厳しい管理の元、作業へ従事します。

※酢酸菌とは...アルコールを酸化して酢酸に変化させます。液面上に薄い膜を張り、酸化しながら食酢を造ります。